【レポート】モンテッソーリ教育の現場から

 本日は、日本でモンテッソーリを取り入れている保育園の一つである
神奈川県相模原市にある「むくどり風の丘保育園」へ
見学しに行ってきました。
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GoogleやFacebookを始めとするITベンチャーの創業者や
クリントン夫妻やオバマ大統領等の数々のリーダーを輩出した事で注目されている
モンテッソーリ教育ですが。

注目すべきは、彼らのアントレプレナーシップが育まれたその理由である、

教育に関わる大人の子ども観
知的好奇心と自立心が育まれる環境設計にあると思います。

今回は、園長先生のご厚意で、自由に園内を見て回れる事になり、
半日中、子どもたちのモノの見方や興味の対象を観察させていただきました。
彼らの世界観にどっぷりつかりながら、その秘訣に迫ります。

 

 

◆興味のある対象にとことん熱中できる「自由な時間」

4~6歳児のクラスを覗くと、個々人が、想い想いに好きな活動に取り組んでいて、活気に溢れていました。

・裁縫が好きで、黙々とフェルト生地のバックを縫っている女の子(5)や、・パンづくりにハマっていて、パンが焼けるのを待ち遠しそうに待っている女の子(5)

・友達が折り紙を折るのを、ただひたすら観察している男の子(6)もいれば、

・ひたすら数を数えるのに熱中し、4の段の九九を解いている男の子(5)も。

・ひらがなの練習かと思ったら、
妖怪が好きで、日本の妖怪の名前だけを使ったしりとりがどこまで続くかに挑戦して、「ら」に続く妖怪が見つからず苦戦中、なんて男の子(6)もいました。

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◆異年齢交流。

ここでは、異年齢構成のクラスなので、年齢がバラバラの子と一緒に活動する事が多いのが特徴です。そのため、自然に年下は年上の子がやっている事に刺激を受け、
年上は年下の面倒をみるという場面に出会えます。

例えば

・女の子たち(4、5)が私(見学者に)にぜひ披露したいと言って、
「となりのトトロのテーマ」や「島唄」などの曲を、演奏してくれた時のことです。(ちなみに演奏は、どこで習ってきたんだと訊きたくなるくらい、お世辞抜きでクオリティが高くてびっくり!)

・その演奏に混ざりたいと横から鍵盤にさわるも、「やめてよ!」と嫌がられた女の子(3)がいました。
「それより、タンバリンがほしい。」というお姉さんのリクエストを受けるやいなや、タンバリンを探し出すことに。戻ってノリノリで混ざる姿は嬉しそうです。
(大人の介入がなくても、子どもたちでお互いが納得できる策を導き出せるのがすごいところ。)

・そんな演奏を興味深そうに取り囲む1~2歳児集団と先生。手をたたいて歌う子も。

・少し離れた場所で、大泣きしている1歳児をだっこしてなだめる女の子(4)の姿もありました。

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◆自然豊かな環境での発見。

 ・試行錯誤でシャボン玉ふきの遊び方を発見する2歳児集団。・カマキリやナメクジの発見で大騒ぎしていたと思ったら、とたんに生物の生態に興味深々になる女の子たち(3~5)・ぴかぴかになった泥団子や、畑から発見した小さなサツマイモやどんぐりなど、発見する度に大興奮しながら見せにきてくれる男の子(3)

・女の子(6)に手招きされるがままについていくと、放し飼いにされたウサギが、立ち上がって木の葉を食べる瞬間を見せてくれる場面も。

ここでは、人間だけではない、動物や植物の命が近くに感じられます同じ目線に立って眺めていると、子どもの方から「おいでおいで」と自分たちの見ている世界に連れてってくれるので、一緒に大発見と驚きを共にできて、最高に楽しいひと時でした。

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◆自分のことは自分でやろう。

 食事後の事です。
子どもたちが、誰から言われるわけでもなく空になった皿やコップを自主的に片付けていました。3歳児たちも当たり前にそうしているのですから、その姿に思わず感動しました。
その他、自分が汚した用具や場所は自分で片付けるなど、「身の周りのことは自分でやる」のが基本なだけあって、皆しっかりしています。話していても、4歳にもなれば、皆人格がすでに形成されていて、すっかり大人ですね。
一人だけ、片付けをしたがらず遊び始めそうになる男の子(3)も見られましたが、先生は手伝いながらも、粘りづよく向き合っていて素晴らしかったです。
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■まとめ

モンテッソーリの何が好きかって、

「子どもは元々できる(能力がある)存在」という子ども観。
(「未熟」「無能」だという見方だと
何でもやってあげたり、一方的に躾をしたりしますが、ここでは真逆です。)

そして、関わる大人は、元々ある知的好奇心や自立心を尊重して、邪魔しないように
環境設計をしていくというスタンス。

興味を持った事に、存分に夢中になれる環境を、積極的に創っていく以外は、そっと見守っていること。
子どもに求められた時に必要な支援をするだけ。
という、まさに自ら「学び方を学ぶ」ためには理想の環境です。

日本では、モンテッソーリ教育の保育園はあるものの、それを卒業してしまうと

その子にあった学び方で自由に学べる学校は少ないので、

微力ながら、今後弊団体で受け皿を創っていければと思います。

 

今後とも応援、どうぞよろしくお願いしたします。

 

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